「すまい」とは人生の半分以上の時間を過ごす場所であり、財産としても多くの人が購入するものの中で最大のものです。よって人は「すまい」づくりにおいて最大限時間をかけ熟慮するわけですが、残念ながら結果において多くの人が満足している状況ではありません。
理由としては、いい「すまい」の要素の多様化があります。一昔前であれば、いい「すまい」とは、いい間取り、いいデザインでいい設備が入っているといったものでした。しかしながら、昨今では、それに加えて、温熱環境、耐久性、シックハウス対策、バリアフリー等々さまざまな検討要素があります。これらは一般消費者が徹底独学で検討できるものでありません。本来であれば供給者である住宅会社・工務店が消費者を補助し、適切なアドバイスをしながら本来消費者がのぞむコストを優先した「すまい」を供給し、結果消費者の不満を引き起こしているケースが憂慮されます。
  供給側の理屈ではなく真に消費者の立場から物事を考え、「すまい」造りをしようとする人を支援する団体として特定非営利活動法人として申請するに至ったのはまさにそうした現状を少しでも消費者側に近づけ地域のよりよいまちづくりに寄与したいと考えたが故です。
  この法人は、富山県民に対して、住まいづくりについての啓蒙・支援活動に関する事業を行い、より良いまち作りに寄与することをめざします。
(設立趣旨書より)